店舗ごとの消費電力を一目瞭然に 建物の環境性能システムLEEDに対応

建物の環境性能システムLEEDに対応

省エネへの取り組みとエネルギーの有効利用

気候変動への対応が地球規模で加速するなか、企業においてもこれまで以上にCO2排出量削減が求められています。そこで重要となるのが省エネルギーであり、とくに電力使用量の削減が企業の喫緊の課題になっています。
電力は企業のエネルギー消費のなかで大きな割合を占めます。そのうえ、近年値上がりが続く電気料金が経営を圧迫する要素のひとつとなっており、コスト面でも重要視されるようになりました。一方で、気候変動の影響で日本でも猛暑や極寒が増え、電力を多く消費するエアコンの稼働率は高まっています。これらのことが多くの企業を悩ませているのです。

店舗での継続的な省エネを目指すにはEMSが必須だと判断

世界中に多数の店舗を展開するラグジュアリーブランドから、エネルギーマネジメントシステム(EMS)の導入についてお問い合わせがありました。詳しくお話を伺ったところ、これまで店舗ごとに節電対策を実施するなど手を尽くしてきたが思うように効果が上がらず、EMSを取り入れることで省エネを加速したいというご要望。さらにはグリーンビルディングの認証プログラムであるLEED認証の取得にもつなげられればということでした。
グリーンビルディングとは、エネルギー効率や環境性能の高い建物を指し、国際的な認証制度として普及が進んでいます。そのなかでグローバルスタンダードともいえるLEED認証は、企業の環境負荷低減への取り組み成果を判断する指標のひとつであり、日本でも取得に取り組む企業が増えています。

店舗での継続的な省エネを目指すにはEMSが必須だと判断

全社のエネルギー最適化を提案し、管理と省エネを一挙に実現

電力コストを削減するには、まず自分たちの店舗がどのくらい電力を消費しているのか、その使用実態を把握することが重要です。店舗ごとの裁量での節電には限界があると考え、全店舗のエネルギーデータを本社で集中管理することをご提案しました。
その手法は、クラウド上に設置した管理システムによって店舗の空調設備をコントロールし、設定温度を維持するとともに使用実態のモニタリングを可能にするというものです。これにより、「いつ」「どこで」エネルギーの無駄が生じているかを把握し、省エネの最適な計画を立てることが可能になります。
結果、すべての店舗において電力使用量の減少が見られ、大きな導入効果を実感していただくことができました。今後、他拠点への同システムの展開も検討されています。

中長期的な視座でリューションを提供

世界的な環境経営の潮流を受けて、企業レベルでエネルギー効率化に取り組むことが求められています。
福西電機は、部分的なシステム提案だけでなく運用・保守サポートまでを行う省エネルギーのトータルコーディネートによって、システム運用の最適化、性能維持、導入後のさらなる改善活動を支援します。
これからもEMSをはじめ、さまざまな省エネルギーソリューションの提供を通じて、クライアント企業の環境経営を支援するとともに、社会のカーボンニュートラルの実現につなげていきます。

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